アストンマーティン・レーシング、WEC富士6時間レースで優勝

  • 98号車のV8 Vantage GTEがポール・トゥ・ウィンでクラス優勝
  • 95号車のティーム&ソーレンセン組はGTE Proクラスのドライバー/チーム部門のチャンピオンシップ首位の座をキープ
  • 残り2戦となる中、総合優勝に向けて良好なポジションを維持

2016年10月16日、富士(日本):
WEC世界耐久選手権第7戦の富士6時間レースが開催され、アストンマーティン・レーシング98号車のV8 Vantage GTEが、GTE Amクラスにおいて見事なポール・トゥ・ウィンを達成しました。

ポール・ポジションからスタートしたペドロ・ラミー(ポルトガル)は、オープニングラップで首位をキープすると、そのまま後続マシンとのリードを拡大。ポール・ダラ・ラナ(カナダ)とマティアス・ラウダ(オーストリア)も最初のスティントを確実にこなし、3時間経過時点で2番手との差を1周以上に広げました。

アストンマーティン・レーシングは、第6戦のオースティンでも優勝しており、GTE Amクラスでは、2大会連続でポール・トゥ・ウィンを成し遂げたことになります。さらに重要なことは、今回の勝利によってGTE Amクラスのポイント・リーダーとの差を33に詰めることができたことです。残り2戦で、最大52ポイントを獲得できるため、総合優勝の可能性がまだ残されています。

ペドロ・ラミーは、次のようにコメントしています。「最後までハードにプッシュしようと思いました。マシンも、最後のスティントまで素晴らしい状態を保っていました。とにかく後続マシンとの差を保つことに集中して走りました。今回勝利できたことはチャンピオンシップにとって素晴らしいことですが、GTマニュファクチャラー部門で、あと数ポイント、リーダーに届かなかったことは残念です。これからも1戦1戦集中して、残り2ラウンドでベストを尽くします」

ポール・ダラ・ラナは、次のようにコメントしています。「富士では、これまであと少しのところで勝利できなかったので、今回表彰台の中央に立ててとても嬉しいです。タフなレースになりましたが、最後には後続マシンにかなり差をつけることができました。83号車にペナルティがなかったら、最終ラップで厳しいバトルになっていたでしょう。今回はミスをしないことが重要でしたが、皆その通りにやってのけました。チーム一丸となっての勝利です」

マティアス・ラウダは、次のように付け加えています。「オースティンに続いて、2連勝することができました。クリーンなレースをして、ピットストップも完璧でした。マシンも素晴らしく、スティント全体を通して非常に楽に走行することができました。フェラーリがドライブスルー・ペナルティを受けたのは幸運でしたが、我々はコンスタントなペースで周回を重ねていたので、もしそれがなくても優勝できていたと思います。また表彰台に立てて嬉しいです」

GTE Proクラスでは、ニッキー・ティーム/マルコ・ソーレンセン(共にデンマーク)組の95号車が5位、ダレン・ターナー(英)/リッチー・スタナウェイ(ニュージーランド)組の97号車が6位でフィニッシュし、チャンピオンシップ・リーダーの座を堅持。第7戦終了時点で、ニッキー・ティームとマルコ・ソーレンセンは、GTE Proクラスのチームおよびドライバー部門で、2位と10ポイントの差をつけて首位をキープしています。

チーム代表のポール・ハワースは、次のように述べています。「98号車のドライバーは、素晴らしい仕事をしてくれました。オースティンで勝利した勢いをそのまま、ここ日本に持ち込むことができました。GTE Amクラスでは、残りの2レースでこの力強いパフォーマンスを継続し、総合優勝を目指して、チャンピオンシップ・リーダーとの差を詰めてゆきたいと思っています。GTE Proクラスでは、ポイント・リーダーの座を保つことに集中します。3週間後の中国ラウンドに向けて、チームの士気は高まっています。バーレーンの最終戦までハードワークを続けて、チャンピオンシップで最高のポジションを確保できるように最善を尽くします」

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