WEC第6戦のスパ・フランコルシャン6時間レースで、アストンマーティンVantage GTEがダブル表彰台を獲得

  • アストンマーティンが世界耐久選手権(WEC)でチャンピオンシップのリードを維持
  • ニッキー・ティームとマルコ・ソーレンセンがドライバーズ・ランキング・トップで次のル・マン24時間レースに参戦
  • ワークスチームが2019/2020 WECシーズンで連続表彰台
  • パートナーチームのTF Sportも好調を維持して表彰台を獲得

2020年8月15日、スパ・フランコルシャン(ベルギー):
世界耐久選手権(WEC)2019/20シーズンの第6戦となるスパ・フランコルシャン6時間レースが開催されました。アストンマーティン・レーシングは、非常に激しい戦いの中で、さまざまなトラブルに見舞われながらもダブル表彰台を獲得し、GTマニュファクチャラーズ・ランキングおよびGTE Proドライバー部門でトップの座を維持しています。
 
決勝レースは、2度にわたって豪雨となる中、セーフティカーの先導によるスタートを強いられ、その後も3回にわたってセーフティカーが入る展開となりました。デンマーク人ドライバーのニッキー・ティーム/マルコ・ソーレンセン組のアストンマーティンVantage GTE(95号車)は、目まぐるしく状況が変化するレースを巧みにコントロールし、2度のパンクと度重なる緊急ピットストップにもかかわらず、GTE Proクラスのトップとわずか5.6秒差の2位でフィニッシュしました。
 
さらに、3位には、昨年のレースで優勝し、今回のレースでも終了7分前までトップを走行していた、チームメイトのマキシム・マルタン(ベルギー)/アレックス・リン(英国)組の97号車が入りました。97号車が優勝するためには、短時間のセーフティカーが入ったタイミングで燃料をできる限り節約する必要がありましたが、最後の2周で激しいバトルが展開されたために、3番手までポジションを落としてしまいます。さらに、レース終盤にはブレーキの問題も抱えていました。それでも、最後のスティントでハンドルを握ったマルタンは、ライバルの追撃を見事にかわして表彰台に登壇しました。
 
合計219ポイントを獲得したアストンマーティンは、29ポイント差でGTマニュファクチャラーズ・ランキングのトップに立っています。ティームとソーレンセンも、19ポイント差でドライバーズ・ラインキング・トップの座を維持しています。今回のレースにより、アストンマーティンVantage GTEは、24戦中15の表彰台を獲得し、今シーズンのすべてのレースで、少なくとも1台のアストンマーティン・レーシングのワークスチームが表彰台に立っています。
 
「ジェットコースターのようなレースでした」と、ティームはコメントしています。「2回パンクしたことは不運でしたが、運よくセーフティカーが2回入ったため、前のマシンに追いつくことができました。レースではポルシェとの激しい戦いが最後まで続きました。まさに、0.1秒が勝敗を左右することになりました。チームがダブル表彰台を獲得したことは素晴らしいことです。マニュファクチャラーズとドライバーズ・チャンピオンシップにとって貴重なポイントを得ることができました。これにより、ある程度のリードを保った状態で、次の大舞台となるル・マン24時間レースに臨むことができます!」
 
マルタンは、次のようにコメントを追加しています。「ホームレースとなるスパで表彰台を獲得することができて、本当に嬉しいです。2度にわたって激しい雨が降ったため、非常に困難なレースになりました。戦略的にも厳しいレースでしたが、アストンマーティン・レーシングにとって、素晴らしいレースとなりました。マシンのペースは速かったので、優勝することができたかもしれませんが、レース終盤は運に見放され、小さなトラブルを抱えた状態で走る必要がありました。マシンの戦闘力は非常に高かったので、状況が違っていたら優勝できたかもしれません。」
 
アストンマーティン・レーシングのパートナーチームであるTF Sportは、GTE Amクラスで再び表彰台を獲得しました。サリフ・ヨロック(トルコ)、チャーリー・イーストウッド(英国)、アストンマーティン・レーシングチームのファクトリー・ドライバーであるジョニー・アダム(英国)組は、今シーズンは既に3勝を挙げています。ポール・ダラ・ラナ(カナダ)/ロス・ガン(英国)/アウグスト・ファルフス(ブラジル)組の98号車のVantageは、困難な状況の中、9位完走を果たしました。
 
アストンマーティン・レーシング・マネージング・ディレクターのジョン・ガウは、次のように述べています。「2台のマシンが表彰台を獲得できたことは、素晴らしいことです。今回のレースは非常に厳しい展開となりましたが、それでも私たちはまだ両方のチャンピオンシップをリードしています。戦略面でも、難しい判断を数多く強いられました。セーフティカーが入ることによって優勝できることもあれば、できないこともありますが、全体として見れば、174日振りに開催されたこのレースの結果は満足できるものだと思います。チャンピオンシップでタイトルを獲得するために必要なことは、今日のように困難なレースでコンスタントにポイントを稼ぐことです。私たちは、戦略面で正しい判断を下し、レース終盤に2台のマシンの戦略を分けたことがこの結果に繋がりました。97号車については、勝てるだけの速さを備え、パンクもしなかったことを考えると少し厳しい結果となりましたが、チームのあらゆる側面が試されたこのレースで表彰台に復帰することができたので、全体的には素晴らしいレースだったと言えるでしょう。」
 
世界耐久選手権(WEC)第7戦のル・マン24時間レースは、9月19日~20日に開催されます。
 

 
# # #

Images gallery