アストンマーティン、生産バージョンの Rapide E を上海モーターショーで世界初公開

Aston Martin Rapide E - B-Roll

Aston Martin Rapide E - B-Roll

Aston Martin Rapide E - Reveal

  • アストンマーティン初の電気モデル、Rapide E の生産準備が完了
 
  • アストンマーティン・チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンが上海モータ ーショーで発表  優れた充電効率を実現する 800V バッテリー・システムを搭載
 
  • 610PS の出力と 950Nm のトルクを発生する 2 基の電気モーターをリアに搭載
 
  •  生産は 155 台に限定
 
  •   上海モーターショーのホール 8、スタンド 8A31 に展示
 
 
2019 年 4 月 16 日、上海(中国): アストンマーティン・ラゴンダは、同社初の電気自動車、Rapide E の最終的な生産バージョ ンを、上海モーターショーで世界初公開しました。
 
 
アストンマーティン・エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサー のマレク・ライヒマンによって発表された Rapide E は、ラグジュアリー・ブランドのアストン マ ーティ ンにと って 極めて 重要な モ デル で す。ア スト ンマ ーティ ン Vulcan、Vanquish Zagato ファミリー、DB4 GT Continuation といった、これまでに発表されたスペシャル・エ ディションの成功を受けて登場した Rapide E は、優れたパフォーマンス、高度なクラフトマ
 
 
ンシップ、エクスクルーシブなキャラクターを受け継ぎながらも、アストンマーティンを電気自
 
動車の時代へと推進する役割を果たします。
 
 
 
アストンマーティンにとって電動化の拠点となる、最先端のセント・アサン工場で初めて生産 される Rapide E は、同社の幅広い電動化戦略と、世界初の電気自動車のラグジュアリ ー・ブランド、ラゴンダの成功を実現するための先駆けとなるクルマです。155 台のみが限 定生産されるこのスペシャル・エディションは、ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング
(WAE)と共同で開発されました。
 
 
 
上海で初公開された Rapide E のデザインは、アストンマーティンの設計およびエンジニア リング・チームが、Rapide のエレガントなフォルムを基に、最適な空力性能を引き出すため に協力して作業を行いました。フロントエンドを見ると、伝統的なラジエーターグリルが、印 象的なハニカムグリルに変更されています。EV パワートレインでは、従来の内燃エンジン よりも冷却要件を低く設定することができるため、アストンマーティンの空力エンジニアは、 フロント周りの開口部を最適化し、ボディを通過するエアフローを最小化し、車両全体の空 力効率を改善しました。その結果、航続距離も伸びています。
 
 
設計が見直されたアンダーフロアでは、フロント・スプリッターからリヤ・ディフューザーへと 流れるエアフローを最適化しました。このリヤ・ディフューザーは、従来のエキゾースト・シス テムが不要になったことを受けて、Rapide E 専用に新設計されたものです。足回りを見る と、鍛造アルミニウム製の空力ホイールのデザインが新しくなり、ブレーキの冷却性能を犠 牲にすることなく、より高い効率を実現しています。タイヤは、転がり抵抗の低い専用のピレ リ P-Zero タイヤを装着しています。これらの変更により、Rapide E の空力パッケージは、 以前の内燃エンジンを搭載したモデルよりも 8%向上しています。
 
 
インテリアに目を転じると、アストンマーティン初の電気自動車、Rapide E にふさわしい素 材とテクノロジーが採用されています。従来のアナログメーターは、姿を消しています。その 代わりに、10 インチのデジタル・ディスプレイが設置され、バッテリーの充電状態、現在の モーター出力レベル、回生パフォーマンス、リアルタイムのエネルギー消費量といった重要 な情報が表示されます。アストンマーティンのエンジニアリング・チームが設定した厳しい重 量目標を達成するため、数多くのエリアにカーボンファイバーが使用されています。
 
 
クルマを超えた乗車体験を提供するため、クルマの主要な情報は、専用のアプリを通して、
 
離れた場所からでも確認することが可能です。この便利なアプリには、走行可能距離、現 在のバッテリー容量、充電のタイミングに加え、ナビゲーションの目的地も設定することも可 能です。目的地を、アプリからクルマに送信することで、ルート計画をより簡単に行うことで きます。駐車場の情報も、アプリを介して見ることができます。クルマを降りてから歩いて進 む方向も表示されるため、混雑した場所で駐車場を探す作業が容易になります。さらに、 Rapide E の技術的な状態もアプリで確認することが可能で、メンテナンスの時期が到来す ると、リマインダーを受け取ることもできます。
 
 
AML/WAE のスタッフから構成されるエンジニアリング・チームは、開発プロセス全体を通し て、バッテリー・システムと電気モーターを Rapide のボディ構造に合わせて搭載する作業 を集中的に行い、その後、バッテリーとモーターの効果的な冷却方法を開発することに成 功しました。
 
 
800V のエレクトリカル・システムによって駆動する Rapide E は、5,600 以上のリチウムイ オンバッテリー(18650 形式の円筒形セル)を搭載することにより、65kWh のバッテリー容 量を備えています。この専用のバッテリー・パックは、6.0 リッターV12 エンジン、ギアボック ス、燃料タンクが配置されていた場所に搭載されています。また、800V のエレクトリカル・ システムによって、より効率的な充電が可能になり、既存の電気駆動システムと比較して、 熱特性も大幅に改善されています。バッテリー・システムは、合計で 610PS をわずかに上 回る最高出力と 950Nm の強力なトルクを発生し、車両のリアに搭載される 2 基の電気モ ーターに電力を供給します。
 
 
Rapide E の航続距離は、新しい燃費基準の WLTP モードで 200 マイル(約 322km)です。 一般的な 400V 50kW の充電器を使用した場合、1 時間あたり 185 マイル(約 298km)の レートで充電することができます。しかし、クルマに搭載されている 800V の高電圧バッテリ ー・システムは、100kW 以上を供給可能な 800V の充電プラグを使用することによって、1 時間当たり 310 マイル(約 500km)のレートで急速充電することも可能です。外出先で充 電する場合に備えて、このクルマには、約 3 時間で充電することができる、業界最先端の ハイパワーAC 充電器も搭載しています。
 
 
Rapide E の最高速度は 250km/h(電子リミッター作動)で、0〜100km/h 加速は 4.2 秒、
 
80~112km/h の中間加速はわずか 1.5 秒です。これらの数値は、800V のエレクトリカル・ システムによって実現しており、バッテリー充電量や気候条件によって制限されることはあ りません。Rapide E は、お客様がアストンマーティンに期待する高いパフォーマンスを、コ ンスタントに繰り返し発揮することができます。さらに、バッテリーやモーターの性能を低下 させることなく、ニュルブルクリンクを全開走行で 1 周することも可能です。
 
 
Rapide E はまた、パワートレインとハンドリングの両方で選択できる 3 つのドライビングモ ード(GT、スポーツ、スポーツ+)において、電動パワートレインとシャシーを注意深く設定し たことにより、V12 エンジンを搭載して高い評価を得ている Rapide AMR と比較しても、走 行フィール、キャラクター、パワーデリバリーの面をさらに強化しています。Rapide E に搭 載される 2 基の電気モーターは、リミテッドスリップ・ディファレンシャルを介して後輪を駆動 します。スプリングとダンパーの設定を見直すことで、ガソリン・エンジンを搭載した Rapide AMR と同等のハンドリング特性を実現しています。
 
 
Rapide E の上海でのデビューを前に、アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ CEO の Dr アンディ・パーマーは次のように述べています。「Rapide E の発表は、アストンマー ティンにとって大きな意味を持っています。アストンマーティン初の電気自動車を発表するこ とで、私たちは歴史的な一歩を踏み出しました。弊社は、環境に対する責任と持続可能な 未来の実現という大きな挑戦に向けて準備を進めています。自動車メーカーとして、私たち はこれから到来する未来をそのまま受け入れることはできません。私たちは、積極的により 良い未来を追求しています。そうすることによってのみ、私たちは学習し、準備することがで きます。しかし、その一方で、ドライバーや自動車愛好家として、愛すべきものを未来へと残 していく必要もあります。このような理由により、たとえ EV テクノロジーを採用しても、アスト ンマーティンならではの特徴を維持することが非常に重要でした。私は、Rapide E がこの ような願望を具現化し、エキサイティングな未来の扉を開くと確信しています。」
 
 
Rapide E は、現在注文を受け付け中です。価格に関しては、お問い合わせください。
 
Rapide E の画像は こちらからダウンロード可能です。
 
 
 
 - ENDS -
 
 
 
 
Rapide E - 技術仕様
 
 
ボディ
 
•     テールゲートを備えた 4 ドア&セパレートタイプの 4 シーター
 
•     押出接着アルミニウム VH ボディ構造
 
•     アルミニウム&カーボンファイバー・ボディパネル
 
•     押出アルミニウム製ドア・サイドインパクト・ビーム
 
•     LED サイドマーカー&ターンインジケーターを統合したシングル・バイキセノン・ヘッドランプ
 
•     クリア LED リアランプ&ターンインジケーター
 
•     カーボンファイバー・スプリッター、サイドシル、ディフューザー
 
 
パワートレイン
 
•     電気モーター2 基をリアに搭載、後輪駆動
 
•     三相表面磁石型ラジアル・フラックス同期モーター
 
•     最高モーター回転数:11,500rpm
 
•     最高出力:450kW(604bhp/612PS)
 
•     最大トルク:950Nm(700 lb-ft)
 
•     加速:0~100km/h 加速 4.2 秒
 
•     最高速度:250km/h(電子リミッター作動)
 
•     リア・マウント、1 速、オフセット構造、ヘリカル・ギアボックス
 
•     メカニカル・リミテッドスリップ・ディファレンシャル
 
•     最終減速比:6.099:1
 
 
ステアリング
 
•     電気油圧式アシスト・ラック&ピニオン、車速感応式サーボトロニック、パワーステアリング
 
•     ロック・トゥ・ロック:3.0 回転
 
•     ステアリング・コラム:チルト/テレスコピック調整式
 
 
ホイール&タイヤ
 
•     21 インチ・エアロ・ホイール
 
•     フロント・タイヤ:245/35 ピレリ P-Zero
 
•     リア・タイヤ:295/30 ピレリ P-Zero
 
 
サスペンション

 
•     フロント:独立懸架ダブルウィッシュボーン:アンチダイブ・ジオメトリー、コイルスプリング、ア ンチロールバー、モノチューブ・アダプティブ・ダンパーを統合
•     リア独立懸架ダブルウィッシュボーン、アンチ・スクワットおよびアンチリフト・ジオメトリー、コ イルスプリング、アンチロールバー、モノチューブ・ダンパーを統合
•     3 ステージ・アダプティブ・ダンピング・システム
 
 
ブレーキ
 
•     フロント:デュアルキャスト・ブレーキディスク(400mm 径)、6 ピストン・キャリパー
 
•     リア:デュアル・ブレーキディスク(360mm 径)、4 ピストン・キャリパー
 
•     3 ステージ・ダイナミクス・スタビリティ・コントロール(DSC)
 
•     アンチロック・ブレーキ・システム(ABS )
 
•     エレクトリック・ブレーキフォース・ディストリビューション(EBD)
 
•     エマージェンシー・ブレーキ・アシスト(EBA)
 
•     トラクション・コントロール(TC)
 
•     油圧ブレーキ・アシスト(HBA)
 
•     ポジティブ・トルク・コントロール(PTC)
 
•     エレクトリック・パーキング・ブレーキ(EPB)
 
•     ダーク・アルマイト・ブレーキ・キャリパー
 
 
寸法
 
•     全長:5,019mm
 
•     全幅:1,929 mm(ドアミラーを除く)、2,140mm(ドアミラーを含む)
 
•     全高:1,350mm
 
•     ホイールベース:2,989mm
 
•     バッテリー容量:65kWh(99Ah)
 
•     重量:2,140kg
 
 
車内エンターテインメント
 
•     10 インチ運転席デジタル・ディスプレイ(デジタル・メーター)
 
•     8 インチ液晶スクリーン
 
•     アストンマーティン・アプリ、リモート・ダッシュボード
 
•     DAB ラジオ
 
•     AM/FM ラジオ
 
•     Apple Carplay
 
•     Android Auto

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